アーティスト 大川 博

松林の陰から遠く海を望むと、そこに姫島は、常に同じ姿で浮かんでいる。
しかし光は移ろい、風は生まれ、止み、雲は裂け、雨は去り、星は巡る。
この連作は、姫島という「動かぬもの」を軸に、一日の光と気配、そして人の内面がどのように変化していくのかを描いた、九つの時の断章である。
松陰越しに眺める風景は、いつしか見る者自身の心象風景へと変わっていく。
(アーティスト・大川博)

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大阪で育ち、京都で学び、東京で働く。縁あって、糸島の風景を描く。アート(視覚)、オーディオ(聴覚)、アロマ(嗅覚)を融合化し、没入感をより深める作品を、毎年個展で発表。
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