1月
松平健ショー
NHKの連続テレビ小説「おむすび」に出演している松平健さん=写真①=のディナーショーが12月27日、糸島市泊のグローカルホテル糸島で開かれた。松平さんが糸島を訪れたのは、春に行われたドラマのロケ以来。松平さんの思い出に深く残る歌謡曲や、大人気曲「マツケンサンバⅡ」を次々と披露し、会場に詰めかけたファンを魅了した。

会場には、朝ドラで松平さんの妻役を演じる宮崎美子さんも姿を見せ、芸能生活50周年を迎えた松平さんに花束を贈った。(10日付)
2月
前小記念誌完成
糸島市で最も古い歴史を持つ小学校の一つである前原小(石硯昭雄校長)が、創立150周年を祝う記念誌・郷土学習誌「まえばる」を完成させた。同小は、1874(明治7)年に開設。移転や分離を重ねて今日に至る。学校の変遷や各界で活躍する卒業生からのメッセージなど、子どもにも分かりやすいように写真やイラストをたくさん使って紹介。「長年にわたり、多くの人々に受け継がれてきた前原という街を正しく理解してほしい」という思いから、地域の歴史も詳しく説明している。(14日付)
3月
特別救助隊発足
火災や交通事故から震災などの大規模災害まで、あらゆる災害に対応する「人命救助のスペシャリスト」である糸島市消防本部の特別救助隊=写真②=発足式が2月26日、同本部であり、吉安孝明特別救助隊統括者が「尊い命の救出のため、仲間を信じ、手を取り合い、不屈の精神で任務を遂行し、愛する糸島市を安全安心のまちにします」と決意表明した。(14日付)

全日本STで黒川さん優勝
全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会(1月11、12日・長野県)女子500メートル、1000メートルで、糸島市出身の黒川輝衣さん(24)=ヨコハマタイヤジャパン=が優勝した=写真③。女子1500メートルでも4位に入り。初めて総合優勝に輝いた黒川さんは21日、糸島市役所を訪れ、月形祐二市長に「イタリア・ミラノで来年2月に開催される冬季五輪出場を目指したい」とにっこり笑顔で宣言。「集大成としてオリンピックの切符を勝ち取って、ミラノで活躍したい」と意気込みを語った。(28日付)

4月
市民交流C開館
市民によるまちづくりを推進する拠点施設となる「市民交流センター」(糸島市前原西)が1日、開館した。1日、同センターで開館式典が行われ、月形祐二市長は「このセンターは市内に点在していた11の施設、団体を集約した。市民の皆さまの利便性が向上し、各施設、団体間の交流も活発化するなど、相乗効果を期待している」と述べた。(4日付)
5月
消費相談1000件超
糸島市消費生活センターへの2024年度の相談件数が、同センターが設立された10年以来、初めて1000件を超え、2年連続で過去最多となった。同センターの消費生活相談員は「総務省などをかたる不審な電話が昨年10月と今年2、3月に相次ぎ、相談件数が増えたことなどが増加につながった」とし、トラブルに巻き込まれないよう注意を呼びかけている。(16日付)
6月
雷山空襲80年
太平洋戦争末期、米軍機の爆撃により、糸島市雷山地区(旧雷山村)で8人の命が奪われた雷山空襲から19日で80年となった。戦争を二度と繰り返さないため、「火の雨」が降り注ぎ、炎が村を包み込んだ惨禍を、決して風化させてはならない。ただ、あの日のことを直接語れる人は年々減り続け、悲惨な体験を将来にどう語り継いでいくのか、大きな課題になっている。こうした中、空襲の爪痕をたどり、平和の尊さを次世代に伝えようとする人、そして今もなお「語らねばならない」と静かに語り始める人がいる。その一人、糸島市香力(旧雷山村)に住む大原輯一(しゅういち)さん(80)=写真④=は雷山空襲の語り手として、市内の小中学校で被災状況を話し、子どもたちに平和の大切さを訴えている。

大原さんは「今の平和は、戦争を経験した人たちの犠牲の上にある。戦争は本当に愚かなこと。二度と起こしてはいけない。だからこそ、私は語り継ぎたい」。平和を願う声は、次世代へと受け継がれている。(20日付)
7月
E2A陸揚げ地
ソフトバンクが進める国際海底ケーブル「E2A」の新たな陸揚げ拠点として、糸島市が北海道苫小牧市とともに選定された。国際情報通信網の強靭化(きょうじんか)とリスク分散を図る取り組みで、2028年下期の運用開始を目指す。糸島市がアジアと北米を結ぶ情報通信の重要インフラの一翼を担うことで、地域経済の活性化や産業誘致にも期待が高まる。
糸島市が選ばれた理由について、同社は「東アジア地域との接続に適した地理的特性を持ち、日本の国際通信ハブ(データの中継・交換を行う重要拠点)としての地位強化につながる」とし、月形祐二市長は「本プロジェクトは地域経済の活性化はもとより、デジタル分野における新たな展開をもたらすものとして大きな期待を寄せている」とコメントした。(18日付)
カメ子15年目の来訪
「今年も帰って来たね、おかえり」。糸島市志摩小金丸に暮らす庄島安子さん(78)の家に、今年も野生のニホンイシガメのメス「カメ子」=写真⑤=がやって来た。庄島さん宅を訪れるようになって、今年で15年目。毎年7月から8月末頃に現れるカメ子は、すっかり庄島家の一員だ。

東海大学の鈴木大准教授(生物学)によると「福岡のニホンイシガメは、春後半から夏の始めにかけて産卵の時期になり、産卵後に庄島さんの家で餌をもらうのが恒例になっていると推測できる」といい、「カメが餌の場所を覚えることはあり得るが、野生のニホンイシガメが15年もの間、毎年同じ場所に来ることは珍しい」と関心を示している。(25日付)
8月
加布里CC火災
7月29日午前8時45分ごろに発生した糸島市神在西の加布里コミュニティセンターの火事=写真⑥=で、糸島市は1日、「出火箇所は、充電式ポータブル蓄電池と判断している」と明らかにし、市内のコミセンなどにある同様の蓄電池の充電を中断するよう指示した。(8日付)

9月
パワハラ上告審判決
糸島市消防本部で訓練中、部下にパワーハラスメント行為を行ったとして懲戒免職と停職6カ月の処分を受けた元係長ら2人が、処分の取り消しなどを求めた訴訟の上告審判決が2日、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)で言い渡された。最高裁は、市の処分は違法だとして処分を取り消した地裁と高裁の判決を破棄し、元係長らの請求を棄却。裁判官5人が全員一致で懲戒処分は適法であるとの判断を示し、糸島市側の逆転勝訴が確定した。(12日付)
10月
支援学校で交流
手や体を叩いて音を出し、リズムを奏でる「ボディパーカッション」を通し、糸島特別支援学校の児童・生徒と地元の子どもたちが交流を深める催しが12月13日、糸島市泊の同校で開かれる。主催の糸島ライオンズクラブ(梅田倉則会長)をはじめ、産学官民の団体が連携しての初の取り組み。継続的な事業として発展させ、障がいの有無を問わず分け隔てなく受け入れるインクルーシブ(包み込むような)なまちづくりのモデルを生み出していくことにしている。
ボディパーカッションは、九州栄養福祉大学教授で一般社団法人ボディパーカッション教育振興会代表の山田俊之さんによって発案された。体全体を打楽器(パーカッション)にして、音符が読めなくても、歌が上手に歌えなくても、身体のあちこちを手で打ち鳴らすことで音を楽しむことができる。(3日付)
写真⑦は12月13日に行われた糸島ボディパフェスタでの一幕。


11月
山下さん世界一
糸島市在住の山下和彦さん(44)=平田機工株式会社所属=が、韓国・ソウルで9月に開催されたパラクライミング世界選手権RP3クラスに出場し、初優勝した=写真⑧。山下さんは「もしRP3が2036年のパラリンピックに採用されたなら、金メダルを獲るのが夢」と語り、「多くの方の支えがあって挑む事が出来ていることを感謝している。長く競技を続けたい」と意欲を見せた。(14日付)

小中体育館にエアコン設置
猛暑の常態化と災害リスクの高まりを受け、糸島市は市立小中学校全22校(小学校16校、中学校6校)の屋内運動場(体育館)にエアコンを設置する方針を固めた。2026年度から着手し、29年度までの完了を目指す。多額の設置費用を計画的に確保するため、公共施設等総合管理計画第1期アクションプランと中期財政計画に盛り込まれる予定。(21日付)
12月
68年ぶり大相撲
大相撲糸島場所が2日、糸島市の運動公園で開かれた。1957(昭和32)年11月の前原場所以来、68年ぶりの巡業開催。同公園の多目的体育館中央には土俵が設けられ、幕内力士ら総勢約100人が参加。横綱の豊昇龍関や九州場所で初優勝した安青錦関らの雄姿を一目見ようと、会場には多くの相撲ファンが詰めかけ、満員御礼の客席は、約3000人の熱気で包まれた。
関取が地元の保育園の園児に胸を貸す「子供稽古」もあり、5歳児の男の子たちが山のような力士を押し出すと、客席からは大きな拍手が起こった=写真⑨。糸島市井原の田中郁代さん(91)は「迫力にびっくり。糸島で大好きな相撲を見られて、本当にいい思い出」と満足げに話していた。(12日付)

(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
