【糸島市】“九大生が聞く!!ビジネス最前線 in糸島”コロナ禍、多角化で乗り切る

SUNSET風土COMPANY合同会社㊦  マネージャー 林 憲太朗さん(33)

 このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで活動している企業や団体を取材し、その魅力を紹介します。芸術工学府修士2年、北垣玲音が前回に続き、糸島エリアのカフェの走りとなった「Besch Cafe SUNSET(ビーチ・カフェ・サンセット)」をはじめ、ベーカリー、すし店、キャンプ場など多岐にわたる事業を展開している SUNSET風土COMPANY合同会社マネージャー、林憲太朗さん(33)にお話をうかがいました。

カフェの前に立つ林さん

-林さんは、お父様の憲治さんが経営される会社に、どのような経緯で入社されたのですか。最初から受け継ぐつもりだったのですか。

 「2018年に入社しましたが、そこまで強く意識はしていなかったですね。ウエディングやホテルの事業を展開する別の会社で1年働き、その後、新事業展開に携わるために入社を決めました。スタートはゲストハウスやキャンプ場の担当でした」

-入社後、コロナ禍となり、飲食業界は大変だったと思います。

 「もう大打撃でしたね。店を開けられなかったり、時短だったりして、売り上げが十分の一くらいになるときもあり、本当にギリギリでした。ただ、ちょうどその時期にキャンプブームが来て、はじめたばかりのキャンプ場の方が調子良かったんです。飲食店の方は『もう終わり』みたいな雰囲気でしたけど、アウトドアのおかげで、グループ全体がなんとか乗り切ることができました」

-ともに苦境を乗り越えてきたスタッフが独立されるときは積極的に応援されていると聞きました。

 「寂しい気持ちはもちろんありますが、頑張ってから独立する人たちには向上心があると思います。それが一番いい流れだなと思っています。そして、人が入れ替われば、新しい空気が入るし、料理の幅も変わります。店は停滞していたら終わってしまいます。新たな人材によって進化していかなければなりません」

-とても、柔軟な組織ですね。最後に、林さんご自身が今後やっていきたいことを教えてください。

 「昨年9月に、30回目の節目で幕を閉じた大規模な音楽フェス『Sunset Live(サンセットライブ)』の分野で、何か新しい展開をやってみたい気持ちはあります。そして、自分たちが『いい』と思う糸島の良さを大切にしていき、訪れる人の共感を呼んでいけたらと思います」

二丈福井にあるキャンプ場施設

取材を終えて

 受け継いだ価値を大切にしつつ、守るだけにとどまらず、自らの信念をもって歩みを進める姿に、敬意を抱きました。昔の良さを深く理解し自分の軸と合わせ行動していくことを自分自身もしたいと思いました。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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