【糸島市】老松神社で追儺祭 赤鬼が市街地巡る

 糸島市前原中央の老松神社で7日、厄払いの伝統行事「追儺(ついな)祭」が行われた。赤い鬼面をつけた厄年の男性が扮(ふん)する「厄鬼」が、市街地を駆け回り、厄を集めて払う「鬼すべ」や、家内安全を願う「鷽(うそ)替え」などが行われ、境内は多くの参拝者でにぎわった。

 今年の当番町は、北新地行政区(日髙徳治区長・林忠敏実行委員長)。鬼の角に見立てたしめ縄を頭にまいた鬼役の男性26人と、小鬼役の子どもたち28人が「鬼(おん)じゃ、鬼じゃ!」と威勢よくかけ声を上げながら、約2キロ離れた加布羅橋まで行き「お汐井取り」を行った。その後、一行は11の行政区を巡りながら、お酒やおつまみ、ジュースなどのもてなしを受け、神社へ戻った。拝殿に上がろうとする鬼に対し、福男の吉丸克彦さんが「鬼は内、福は外!」と豆をまいて鬼を「鬼すべ堂」へと追いやり、封じ込めた。最後に松葉などをいぶした煙で厄を払い、締めくくった。

大人も「病気をしませんように」と頭をなでてもらった

 北新地の接待所では、当番町の赤の手ぬぐいを首にかけた根来文子さん(93)が「赤は元気が出る色でしょ」と、鬼たちにお酒やおつまみをにこやかに振る舞った。また、同行政区の吉村美弥さん4歳の息子・太賀くんを連れて訪れ「お利口さんになるように、鬼に頭をなでてもらうんです」と笑顔。鬼を前にしり込みする太賀くんの様子に、周りからは温かな笑いがこぼれた。

 日髙区長は「次の当番は9年後。その頃には、今日の子どもたちも大人になっているだろうから、この日の思い出を胸に、また参加してくれたらうれしい」と笑顔を見せた。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

目次