獣医師招く
糸島市の長糸小学校で、獣医師の外平友佳理さんを講師に迎え、「命」について学ぶ授業が行われた。対象は「命」をテーマに学習している4年生と、国語の教科書で「獣医さんの一日」を学んでいる2年生。外平さんは、日々命と向き合う獣医師としての経験をもとに「人間も動物の一部であり、感情を持つ相手を思いやることの大切さ」を語りかけた。

授業は昨年12月16日にあり、外平さんは、「羽の折れたツグミなど野生動物を診たい」と獣医師を志したきっかけや、北九州市の「到津の森公園」で動物園獣医師として勤務していた頃の経験を紹介した。普段は見ることのできない動物園の「裏側」の話に、児童たちは興味津々。シマウマの蹄(ひづめ)は人間が中指1本で立っているような構造のため、コンクリートの床で滑ってけがをしないように細かく刻んだわらが床に敷かれていることや、床暖房も備えられているなど、動物たちが幸せに暮らすためのさまざまな工夫に、教室からは驚きの声が上がった。
また、園内の片隅にある動物病院の存在や、3トンもあるカバが倒れた際の対応、仲睦(むつ)まじいオオサイチョウのつがいの片方が亡くなった時の出来事も紹介された。残された1羽が弱った相手に必死で餌を運ぶ姿から、動物にも人間と同じように「感情」や「愛情」があることが伝えられた。
4年生の天野唯さんは「動物ってこわくて逃げていたけど、自分たちと同じように命と心があると分かった」と声を弾ませた。家でヤギを飼っているという大塚結夏さんは「私も動物が大好き。将来は外平さんのように、野生動物も診られる獣医さんになりたい」と夢を語った。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
