【糸島市】糸島八景「春の兆し ― 可也山を望む ―」を発売

西日本新聞セレクトモール

 アーティスト、大川博さんによる本紙の風景画連載「糸島八景」で、「春の兆し ― 可也山を望む ―をテーマにした作品販売が西日本新聞セレクトモールで行われている。インターネットで通販が楽しめるショッピングモールで、電話でも受け付けている。

 電子ペンで描いたデジタルペインティング。今回は、9枚の連作。

デジタルペインティングをリトグラフ風に仕上げて額装。
100枚限定でエディションナンバーをつけ、落款を押している。

《価格(税込)》
 1枚(額装)送料込み    …1万2千円
 4枚セット(額装は1枚のみ)…3万5千円
 9枚セット(同)        …7万2千円

ご購入の申し込み
西日本新聞セレクトモール
電話  092(558)8127(平日午前10時~午後5時)
    ※電話によるお申し込みは31日以降
URL  セレクトモールのウェブ

春の兆し ― 可也山を望む ―

加布里湾の向こうに可也山を遠望する丘陵の畑に、春の訪れを告げる菜の花が静かに咲き始める。

里山の向こうには穏やかな海が広がり、冬から春へと移ろう季節の境目を、やわらかな光がそっと照らしている。

糸島では、厳しい寒さがわずかにゆるむ頃、まず目に飛び込んでくる色がこの鮮やかな黄色である。

菜の花は、まだ姿を現していない春を誰よりも早く地上に知らせる存在だ。遠くに望む可也山は、その変わらぬ姿でこの土地の風景を見守りながら、繰り返される季節の循環を静かに語りかけている。

本作が描くのは、満開の春の華やぎではない。

春が生まれようとする、その直前のわずかな「兆し」である。

菜の花の光のような黄色、春の光を映す海の碧、そして山の静かな緑。

それらが重なり合う風景のなかに、糸島の自然がもつやさしい力が息づいている。

長い冬の静けさの先に、春の気配がかすかに立ち現れることがある。

「春の兆し ― 可也山を望む ―」は、加布里湾越しに可也山を望む糸島の風景の中に流れる季節のリズムと、この土地に宿る静かな美を描いた作品である。

「兆し」

白い朝霧のなかで

加布里沖に見える可也山が

静かに眠っている

その奥で

春が目を覚まそうとしている

「春の気配」

山に注いだ雨水は、岩清水として静かに湧き出し、

やがてしずくは、細流となる。

その流れは、まだ瀧には至らず、

渓へ向かって、静かに流れだす。

 「菜の花越し」

一面の菜の花のむこうに
海が碧くひらける

その先で
可也山が春を見守っている

「春風」

春風駘蕩
菜の花畑をわたる風

海の向こうで
可也山が静かに光る

「霧雨」

霧雨しずかに

菜の花畑をうるおす

海の向こうに

可也山がかすむ

「驟雨」

驟雨ひとしきり

海と野をおおう

その奥で

可也山に光がともる

「静天」

雨は去り
野も海もしずまる

雲のかなたに
可也山があらわれる

「夕映え」

橙に染まる空
加布里湾は鏡となる

その静けさのなかに
可也山が浮かぶ

「朧月夜」

朧の月

加布里湾を照らす

その光の奥に

可也山が浮かぶ

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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