糸島市の法林寺本堂
公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」に、糸島市前原中央の法林寺本堂(受賞企業・株式会社古森弘一建築設計事務所、事業主体名・宗教法人法林寺)が選ばれた。2日、法林寺の笠信暁前住職と笠信純住職が市役所を訪れ、月形祐二市長に受賞報告を行った。
法林寺の本堂再建には、信暁氏の「地域の人が気軽に立ち寄れる場所とすることで、人生の困難に遭遇した時、自然と足が向き、悩みを相談できる心のよりどころとなる本堂にしたい」との思いを反映。自然光が天井から降り注ぐように計画された明るい本堂が、2年前に完成した。
審査委員の評価では、本堂が道路から前庭、玄関部、本堂内部までを連続的に捉えて設計されているとともに「合理的に考案された構造と採光の仕組みは、本尊を引き立たせるものであり、適切な素材の精緻(せいち)な組み合わせが、空間に凛とした空気をもたらす。自然さと荘厳さが同居している」と評価。
新しい本堂では、ジャズや落研寄席などのイベントも開催されているといい、信純住職は「本堂再建に関わってくださった皆さんでいただいた賞」と受賞の喜びを語っていた。