西日本新聞セレクトモール
本紙でスタートしたアーティスト大川博さんによる糸島の風景画連載「糸島八景」の作品販売が西日本新聞セレクトモールで始まった。インターネットで通販が楽しめるショッピングモールで電話でも受け付けている。
大川さんは東京在住。糸島で暮らす友人を訪ねたとき、糸島の風光明媚(めいび)な自然と、古代から大陸との玄関口になってきた悠久の歴史に強烈なインパクトを受け、作品のモチーフを求め、糸島に通うようになった。
連載は毎月月1回。一つの光景でも、光の移ろいによって表情はさまざま。その移ろうさまを連作で表現。第一弾の販売は、二見ヶ浦の夫婦岩が題材の作品。神々のすまう深遠な世界を11枚で描く。
電子ペンで描いたデジタルペインティング(縦29・7㌢、横42㌢)。
リトグラフ風に仕上げて額装。100枚限定でエディションナンバーをつけ、落款を押している。
《価格(税込)》
1枚(額装)送料込み …1万2千円
4枚セット(額装は1枚のみ)…3万5千円
8枚セット(同) …6万4千円
ご購入の申し込み
西日本新聞セレクトモール
電話 092(558)8127(平日午前10時~午後5時)
URL セレクトモールのウェブ
あの糸島の光景がアートになった!
新進気鋭のアーティスト 大川博が描く
「糸島八景」シリーズ第一弾 夫婦岩
100年の伝統誇る糸島新聞で好評連載中!
糸島のアートを買ったことがありますか。
風光明媚な地として知られる糸島。その心癒される風景が新進気鋭のアーティストによって、ストーリー性のある絵として創作されました。
アーティストは大川博。東京在住。糸島で暮らす友人を訪ねたとき、糸島の豊かな自然とともに、古代から大陸との玄関口になってきた悠久の歴史に強烈なインパクトを受け、作品のモチーフを求め、糸島に通うようになりました。
糸島の海岸を訪ねると、玄界灘、博多湾、唐津湾と、それぞれに豊かな表情があります。美しい稜線を描く脊振山地の峰々、そして広大な田園の向こうに、なだらかにすそ野をのばす可也山。「糸島を描き尽くしてみたい」。その思いで「糸島八景」というシリーズを着想しました。
糸島の人たちに100年以上にわたり愛さる糸島新聞で、2024年4月から毎月1回、作品を発表。深遠な雰囲気を帯びた作品はとても新鮮味にあふれ、糸島の人たちの話題となっています。
一つの光景でも、光の移ろいによって、その表情はさまざま。「糸島八景」は、その移ろうさまを連作にして表現しています。電子ペンを使って描いたデジタルペインティング作品。リトグラフ風に仕上げたデジタルペインティングとして額装してお届けします。100枚限定で、エディションナンバーをつけ、落款を押しています。
お部屋の中に「糸島の風景が望める窓」として、作品を飾ってみませんか。大切な人たちの心を、きっと和ませてくれます。
―深遠な神々の世界 白い鳥居に夫婦岩―
デジタルペインティングで注目のアーティスト、大川博が渾身の気力を挙げて描く「糸島八景」シリーズ。その第一弾は、糸島市志摩の二見ヶ浦にある夫婦岩。イザナミとイザナギの神霊が宿る大きな二つの岩には、大しめ縄がかかる。群青の玄界灘、そして雄大な大空。大川博の斬新な発想で、神々のすまう深遠な世界が印象的に表現されている。
1 月照 玄界灘に沈みゆく満月
夕暮れどき、東の空に昇った満月は煌々と夜空で輝き続け、払暁、西の空に沈んでいく。西方に大海原を見渡せる二見ヶ浦。夜明け前の月光が、やさしく静寂の夫婦岩を照らし出す。白い鳥居と夫婦岩、そして満月の合わさるさまに、思わず手を合わせたくなる。
2 渡り鳥 大陸と行き交う玄関口
九州北部の突端ともいえる糸島半島。古来、大陸との玄関口としてさまざまな人々が往来する地だったが、実は、渡り鳥たちにとっても大切な玄関口となっている。羽を休め、体力を取り戻してから、飛び立っていく鳥の群れ。見送る者にも元気が湧いてくる。
3 和御霊 幸せ呼ぶ温和な霊力
雲一つない青空に、凪いだ海。神様のやさしく、温和な霊力である和御霊(にぎみたま)をあらわしているかのようだ。人々に幸福をもたらす自然の恵みを素直に感じさせてくれる。大しめ縄で結ばれたイザナミ、イザナギの神々の霊妙な徳が心を癒やしてくれる。
4 雲出 迫りくる嵐の前兆
水平線の彼方に、積雲が広がりを見せながら空に高々と広がり始めた。その下では、向かい風が吹き始めている。嵐の前兆だ。自然はやさしさだけでなく荒々しさも持つ。神々のすまう夫婦岩は、ただただ、自然が移り変わっていくさまを受け入れ、その表情を変えたりはしない。
5 荒御霊 災害起こすもう一つの顔
嵐がやって来た。それでも、夫婦岩は周りに波を立たせもせず、水面は穏やかな鏡のままだ。嵐を起こした正体が分かっているのである。荒御霊(あらみたま)。その霊力は勇猛さをあらわすが、風水害や地震といった災害を引き起こす。神様のもう一つの顔である。
6 薄明光芒 雲間から「天使の梯子」
雲の隙間から太陽の光が漏れ、放射状に広がって見える現象を「薄明光芒」という。荒天が回復するとき、このさまを見て名付けられたのであろうか、「天使の梯子」と呼ばれることも。穏やかな海へと戻っていく。流れていく雲の向こうで、いつしか日は傾いていた。
7 夕照 夏至の頃、岩の間に沈み
夏至の頃、夫婦岩の間に沈んでいく夕日が見られる。その様子を撮影しようと、二見ヶ浦は、大勢のカメラマンでにぎわう。美しい夕日のスポットがいくつもあり、糸島半島の海岸沿いの道はサンセットロードと呼ばれる。それを代表するのが夫婦岩での光景だ。
8 黄昏 紫と青のグラデーション
よく晴れた日、太陽が沈む前後、澄み切った大空は赤や青に幻想的に染まる。「マジックアワー」と呼ばれる時間帯だ。その絶景に魅了され、海岸では夢中になってシャッターを切る人たちの姿も。濃い青と紫のグラデーションが現れ出すと、いよいよ夜が迫ってくる。
9 星煌 夜の世界をにぎやかに
満天の星が神々の世界をにぎやかに演出する。2020年にはネオワイズ彗星が玄界灘の彼方の夜空に長い尾を引いた。この彗星が近づいてくるのは5000年以上も先になるそうだ。夫婦岩と夜空の星々のストーリーは、さまざまなロマンをかきたてる。
10 大しめ縄 神々の依り代感じさせ
夫婦岩にかけられた大しめ縄。櫻井神社の氏子が毎年、長さ30㍍にもなるしめ縄をない、4月下旬~5月上旬に架け替えを行う。神様の居場所に不浄なものが入らないようにするとされるしめ縄。訪れる人たちに、夫婦岩が神々の依(よ)り代であることを感じさせる。
11 移ろい 白い鳥居の意味を問う
鳥居には、どんな意味があったのか。絵の中から消えた時、そんな問いかけが頭の中に浮かぶ。大川博は鳥居の白色に着目した。その白い鳥居が夫婦岩と青い空、海を仕切るさまは、大自然の中に絵画を飾っているかのようだった。鳥居の中の深遠な世界。時を移ろわせて表現した。