アートスクールひみつきち
糸島市前原駅南のアートスクールひみつきちでは、親子クラスと年長~小学6年生クラスの子どもたちが毎月のテーマをもとに、感性を大切にした作品づくりをしている。代表のママジーナさんはシンガーソングライター。子どもの発達や目線に合わせて考えられたベイビーシアターと出合い、考え方やアートが及ぼす力に感動し、アートを体験するスクールを開いた。
小さな成功体験の積み重ねを意識し、パーツに分かれた工作キットのように先回りの準備はせず、一つ一つの工程を自力で達成していく。例えば、コリントゲームという釘の間にビー玉を転がすおもちゃは木材を切ることからスタート。のこぎりにチャレンジし、色塗りや釘打ちには感性や性格が表れて、その子ならではの作品が完成し達成感を得た。
スクールでは、その空間の雰囲気や匂いなどからもインスピレーションが湧き、家で、1人で作るのでは得られない刺激がある。五感をフルに使って楽しめる時間だ。
アートに向き合う子どもの姿と普段の姿のギャップに驚くことも。「スクールでは、その子の日々の生活態度とは切り離して、アートでその子を見ることができる」とスクールの意義を語る。
「アートは、上手だ下手だと、比べることはできないもの。どんな子ものびのびと感性を磨ける場所になれば」と声に力をこめた。