【糸島市】郷土思い市民のつどい

各種団体参加し舞台や方言学習

 第13回手をつなぐ糸島市民のつどい(谷口洋子実行委員長)が15日、糸島市前原東の市人権センターで開かれた。「糸島よかとこ 糸島をもっと知ろう!」のかけ声のもと、同市二丈に拠点を構え、国内外で広く活動する劇団アフリカの舞台に触れたり、糸島の方言について学んだりした。

会場一体となって盛り上がった劇団アフリカの舞台

 劇団アフリカは西アフリカの伝統芸能をベースにしたパフォーマンスを展開するエンターテイメント集団。西アフリカ起源の太鼓ジェンベの子どもクラスのメンバーなども加わり、にぎやかにリズムを刻んだ。会場は手拍子、足拍子で参加し、ホールいっぱいに音楽があふれた。

 続いて、方言研究者として知られる筑紫女学園大学名誉教授の中村萬里(まさと)さんが「知っとうかいな?糸島の方言」と題し講演。学生時代に八女市で調査をした時、地元の人が話す方言がちっとも分からなかったことが研究のきっかけとなったことを紹介。同居していた祖母が「クサフルーちゃござっせんやったな」(風邪をひいたりしていませんか)と近所の人と話しているのを聞いて仰天したことにも触れ「方言とは地域差。地域の魅力として残していきたい」と話した。全国の方言を使った桃太郎の聞き比べなどでは、始終会場からはどよめきや感嘆の声があがった。

 参加した男性は「糸島の方言に興味が出た。覚えて人前で使ってみようと思う」と笑顔で話した。

 同つどいは、市内で活動する19の各種団体が郷土を思い、人と人のつながりを大切に開催してきた。閉会式では、実行委員の笹渕隆広さんが「今日は世界の文化とつながり、昔から使われてきた方言とつながった。これからも各種団体と手をつなぎ、魅力あるつどいを続けていきたい」とあいさつした。

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