自然豊かな地として観光客でにぎわう糸島エリア。その海辺や山々の風景は、朝焼けや夕焼け、そして星々が輝く夜になると、幻想的な世界に変身する。星空と景色を合わせた「星景写真」を撮り続けている写真愛好家、大久保義昭さん(75)=糸島市志摩初=の果てしない広がりを感じさせる作品を紹介する。
大久保さんが朝夕、無心になってシャッターを切る時間帯は「マジックアワー」と呼ばれる。日が水平線近くで輝いているときは、空や雲が燃え上がるようにオレンジや赤に染まり、日が水平線の下にあるときは、紫や濃い青のグラデーションが空や海面に現れる。
夜になると、小さな無数の輝きでにぎやかになる。神秘的な宇宙から降り注ぐ満天の星、玄界灘沖に連なる漁火、そして遠い対岸で後光を発するかのような街の灯り。さまざまな光のショーが演じられている。