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糸島市伊都の杜自治会が5月から、自治会活動に「伊都の杜スタンプカード」を導入した。自治会活動へ参加するとポイントが付与され、3ポイント貯まると燃えるゴミ袋(中)1袋がもらえるという仕組み。ポイントをきっかけに自治会活動への参加を促し、コミュニティの活性化を狙う。
伊都の杜自治会では、自治会の情報発信に公式ラインを採用している。そこに付随する、販促用ショップカードの機能に着目。集会所で行われるイベントや環境美化の活動など、自治会が主催する活動の全てが対象で、参加時にQRコードを読み込むとポイントが加算される。
スタンプカード運用開始初日の21日は、集会所で九州大学鉄道研究会による鉄道模型展が開催された。会場いっぱいに敷かれたレールに、本格的な模型の電車が運行。電車に詳しい大学生らが子どもたちと交流を深めた。
子どもを連れて訪れた戸川忠嗣さん(44)は「息子と散歩がてら来ました。自治会ではなかなかデジタル化が進まない中、公式ラインのポイント付与の仕組みは簡単にできていい取り組みだと思う。景品のゴミ袋がまたいいですね」とにっこり。運転士体験コーナーで真剣な表情で運転をする息子の姿を見守った。
「公式ラインに登録するのは1家族1人もしくは夫婦でというスタイルが多く、実際まだまだ情報が届いていない人がいる」と石長史康自治会長。スタンプカードをきっかけに登録者を増やし、さらに気軽に地域情報に触れてもらえたらとの思いを込めた。