昭和の糸島#419

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白糸農園完成、入所始まる   昭和54年5月

 前原町白糸に建設中だった社会福祉法人授産施設「白糸農園」が完成、5月26日に落成式が開かれ、6月1日から入所が始まった。また、園生の入所が終わる6月中旬ごろには開園式を行うことにしている。

 完成した白糸農園の施設は鉄筋コンクリート造り二階建て(一部三階建て)で、延べ床面積は七百二十四平方メートル、五十人収容の園生室、食堂、談話室、事務室、浴室などの生活施設があり、昨年秋に着工されていた。生活施設のほかに園生の農作業用の管理施設も設けられている。

 入所予定者は15歳以上の男性34人と女性16人。起居をともにする指導員から農業作業のほか、屋内でできる軽作業の技術を学んだ後、実際に園の近くに借りた耕作地で農作業に当たる予定。

 完成した施設は、白糸の集落のすこし下の県道沿いにあり、施設からの眺望は素晴らしいという。また、同園では近くの農家から一ヘクタールの農地を借り受けていて、園生たちが技術を習得した後は、早速実際に農作業をして野菜などを栽培していく。

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