夏休み本番 子どもの笑顔満開

長さ30メートル巨大そうめん流し  ー福吉ー

 長さ30メートルの巨大そうめん流しが7月29日、糸島市の福吉コミュニティセンターで行われた。福吉小学校の児童や保護者をはじめ、福吉保育園の園児、校区に滞在中のウクライナ人留学生も参加し、総勢約120人が夏空の下、納涼の催しを満喫した。


 同小PTA・校子連・青少年育成校区民会議が子ども向け体験活動の一環として毎回、内容を変えながら実施しているイベント。今回は4年ぶりの開催で、3団体の会長を務める大入行政区長の佐藤剛史さんが、子どもたちの夏休みの思い出づくりにと、びっくりするようなイベントを企画。前日に役員や区長らと竹を切り出し、当日早朝から6メートルの竹樋(たけどい)を5本つなげてセンター前の広場に設置した

夢中でそうめんをすくう子どもたち


 参加者は、三つの班に分かれ、それぞれの班長がグループを主導して活動を開始。まずは、そうめんのつゆを入れるための器作りだ。青竹の涼やかな香りに満たされたホールで、子どもたちは大人に手助けしてもらいながら、真剣な表情で、のこぎりで竹の節部分を切り取るなどした後、切り口を小刀で面取りし、竹の器を完成させていった。また、園児らは、力を込めて懸命にのこぎりを動かす職員の顔を見つめ「先生がんばれー」と声援を送っていた。


 器ができたら、いよいよ屋外に設置された巨大そうめん流しへ。そうめんを流す作業も大人3人がかりだ。佐藤さんが脚立の上から「行くよー」と大声で合図を送ると、そうめんと一緒にミニトマトとキュウリが竹樋をころころと流れ下り、箸を手にした子どもたちから笑顔と歓声が沸いた。そうめんを流れの上の方でつかんでみたり、下の方でせき止めてみたりと場所を変えて楽しむ子や、綿あめで箸休めをして再びそうめんを頬張る子も。感想を尋ねると「めちゃめちゃ楽しい!」との元気な声が返ってきた。

そうめんを流す佐藤さん(写真中央)ら


 かき氷コーナーでは、班長の小学6年生、福井碧君が手際よくグループの順番待ちの列を整えていた。まとめ役は「それほど得意じゃないです」とはにかんだ笑顔を見せつつも、てきぱきと下級生たちからシロップの味の希望を聞き取っていた。


 正午過ぎ、お腹いっぱいになった子どもたちを見送った後ようやく一息ついた佐藤さん。イベントを振り返り、「子どもたちが喜んでくれたのが何よりだし、熱中症やけががなく終えられたのが一番。留学生や保育園児などいろんな人の参加もあって良かったです」と、ほっとした表情を見せていた。


 (地域特派員・榮鮎子)

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