昭和の糸島#423

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大口浜の鳥居再建へ   昭和37年2月

 昭和5年(1930)7月に糸島地域を襲った台風で倒壊し、以来30年以上もそのままになっていた志摩村桜井の大口浜にある御影石製の鳥居が再建されることになった。倒壊した後、何度も再建の話は出たものの、いろいろな事情で実現できず、そのままになっていたが、ようやく再建されることになった。


 この鳥居は寛永9年(1632)、福岡藩主・黒田忠之公が桜井神社を造営した時に建立され、桜井神社の潮井浜であり、浜参道の入り口であった。また、沖を通る船にとっての目印ともなっていた。


 景勝地にありながら倒れたままで無残な姿となっていた鳥居だが、地元桜井(天利夫部落長)や桜井神社奉賛会(洞種保会長)が中心となって再建することを決め、多くの人たちが協力した。計画では、再建される鳥居はコンクリート製ながら、昔と同じ大きさと形をしていて、すでに工事が始まった。


 写真は、再建前の視察で地元や桜井神社関係者らが、現場を視察に訪れた時に撮影された。

 

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