難雑草が増えている
近年、やたら元気で対処が難しくなっている難雑草グループ。海外から持ち込まれて国内で野生化し、農地や生態系に深刻な被害をもたらしている外来種や、環境の変化(高温乾燥などの気候変動)に合わせて驚異的なスピードで進化しているスーパー雑草などです。
例えば、アカメガシワ。原生地は日本(本州から九州、南西諸島全般)や東アジアです。特に日当たりの良い山野、川原、荒地を好むようで、いわゆるパイオニア植物(先駆植物)として伐採跡地や崩壊地などにいち早く群生していきます。私も川土手の草刈りをしますが、あちらこちらに発生し、早めに除草しています。一部、樹皮は生薬として胃腸薬に利用されたり、葉や種子は草木染めの染料として活用されたりしているようですが、その繁殖力の強さはけた違いです。放置すると数メートル以上の木になり、根を張って簡単には抜けなくなったり、地上部を伐採しても根が残っていれば再び生えたりするため、完全に根絶するのが困難です。とにかく発見したら、早めに抜き取ることをおすすめします。

次にノアサガオ。よく耳にする名は琉球アサガオ。沖縄などの熱帯地域に自生するヒルガオ科の多年草。一般的なアサガオとは異なり、種子を作らず、地下茎や伸びたつるから発根して広がるため、非常に強力な繁殖力を持っています。樹木やフェンス、電柱などにも絡みうっそうとしており、他の植物の生育を妨げます。

見た目は美しい色の花を咲かせますが、放置しておくと手が付けられなくなります。早め早めに切り込んで、生育を衰えさせていくことが大切です。
最後にオオキンケイギク。本連載第64回(2024年3月15日)の環境を一変させる外来の雑草コーナーでも紹介しましたが、あまりにも強い繁殖力を持つため、国内の生態系に影響がある特定外来生物として必ず対策しないといけない植物です。


前回の掲載から2年ほど経過しましたが、糸島地域でも見かけることがかなり増えています。一見、キバナコスモスに似ており、鮮やかな黄色い花で非常にきれいなため、草取りの時、見過ごしてしまっている方も多いと思います。切り込んでも、再生力が強靭(きょうじん)なので、見つけたら、根から引き抜き、焼却処分するのが大切。抜き取り株を放置すると、すぐ再生してしまうので、危険な植物です。
(シンジェンタジャパン・アグロエコシステムテクニカルマネジャー 古藤俊二)
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