昭和の糸島#424

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前原は電話の全自動化へ   昭和36年6月

 前年から工事が進められていた前原電報電話局の建物が前原町役場(現在の糸島市商工会館付近)前に完成間近となった。当時は前原町役場も木造二階建ての時代で、同電報電話局の建物は糸島郡内で初の近代的な鉄筋コンクリート造り三階建てで、道行く人たちの目を引いていた。


 外部はほぼ完成し、これから8月末までに内部の設備工事や通信機器の搬入、設置などが行われ、9月から稼働する予定。


 完成すれば前原町、二丈村、志摩村それぞれに市内局番がつき、前原町の加布里と長糸、怡土の三局を合併させ前原局に統一されるとともに自動化される。また、前原-福岡線が現在の10回線から81回線へと大幅に増設される。


 二丈村では深江局を親局、福吉局を従局として村内の電話交換を合併、村内は同一市内局となる。志摩村では、初にある志摩局に桜井、野北、小富士の各局が合併、同一市内局となるが、芥屋局だけは当面、前原局に接続される。糸島郡の住民は、電話か格段に便利になると完成を待ち望んでいた。

 

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