白山宮と浮獄神社で神幸祭
糸島市二丈吉井の白山宮と浮嶽神社の秋祭り、神幸祭が8日、4年ぶりに催された。厄年の40代男性5人とともに、白山宮の大名行列12人と総代4人、浮嶽神社の大名行列12人と総代5人の総勢38人があいにくの雨天ながら、威勢のいい掛け声を上げ、隊列を進めて行った。
厄払いや五穀豊穣(ほうじょう)、大漁を願う祭りで、降雨のために中止が懸念されたが、「一生に一度の行事。関東からこの日のために帰省している人もいる」と厄年の参加者から決行を願う声もあり、神事と大名行列をとり行なった。
白山宮、浮嶽神社からおみこしを下ろし、吉井上公民館から合同で吉井浜のお旅所へと向かった。道中は、18歳~33歳の地元の男性が挟箱(はさみばこ)や毛槍(けやり)、長柄傘(ながえがさ)などの道具を持って大名行列をつくった。
今年の白山宮の参加者は年長者が多く抜け、新人が半数以上を占める新体制で、約1カ月練習に励んだという。リーダーの梅本亮さん(33)は「練習の成果をしっかり出す。雨なのでケガや風邪に気を付けて頑張りたい」と意気込みを見せて出発。福吉幼稚園、福吉小学校、吉井下公民館、ヘアーサロン大場の前で見せた掛け声と足踏みは、冷たい雨を感じさせないほどの気迫だ。
地元の見物客は「また、これからも見られると思うとうれしいね」と、祭りの再開を喜んでいた。
(地域特派員 朱雀亜唯美)