災害支援へ連携
糸島市社会福祉協議会(市社協、宗哲夫会長)と糸島ライオンズクラブ(LC、中原正文会長)は6日、自然災害が発生した際、ボランティア活動を迅速、効果的に進められるよう必要な資機材を提供するため、協定を結んだ=写真。
市社協は地震や豪雨などの大規模災害が発生した場合、市と連携して「災害ボランティアセンター」(災害ボラセン)を立ち上げ、被災地の情報やボランティアニーズの把握、災害ボランティアの募集や受け付け、活動に必要な資機材の貸し出しなどを行う。
協定の締結により、糸島LCは床下浸水時に使う水揚げ用のポンプや荷運び用のトレーラー、土のう袋などボランティア活動のための資機材を、ライオンズクラブ国際協会337-A地区と協力し提供する。また年に1回、連絡会議を開催することとしている。
災害時支援については、県社協とライオンズクラブ国際協会337-A地区が先行して2年前に協定を締結しているが、災害時に各災害ボラセンの支援ニーズに素早く対応するためには、各地区のLCと市町村社協の協定締結が重要となり、県内で協定締結を推進している。
同日、糸島市の市健康福祉センターあごらで協定の締結式が行われ、市社協の宗会長と糸島LCの中原会長が協定書に調印。
宗会長は「一刻も早く復旧に向かうためには、手を携えることが大切。災害はいつ、どこで発生するか分からないし、最近は規模の想定もできない。一つ一つの積み重ねが、被害を防ぐことになる」、中原会長は「10年、20年に一回だった災害が、最近は毎年のように発生するようになった。2年ほど前から協定締結に向けて準備を進めてきたが、今後は市社協と協力し、災害に対して迅速に対応していきたい」と抱負を述べた。