【糸島】自然×スポーツで糸島の魅力を

初のアクアスロン大会

 水泳と長距離走を融合した糸島アクアスロン大会が15日、糸島青年会議所主催で初めて、同市の芥屋海水浴場を舞台に行われた。遠くは秋田県など全国から293人が参加し、日頃の鍛錬の成果を競い合った。


 透明度が高く、快水浴場百選にも選ばれている芥屋海水浴場は、秋らしい青く澄んだ空と紺碧(こんぺき)の海だったが、風の影響で白波が立つほど。大会本部は、当初の予定を変更し、本来は500メートル3周のスイム約200メートル1本に短縮、ランは予定通り2.5キロメートル4周の計10.25キロメートルのレースとした。初心者でも気軽に参加できるチャレンジコースは、スイムを取りやめ、ビーチラン100メートルとラン2.5キロメートル2周の計5.1キロメートルで実施。小中高対象のジュニア三部門もスイムなしのコースに変更して開催された。


 開会式では、同会議所の牛原令資理事長が全国からの参加者に「糸島は歴史と豊かな自然に恵まれた地。糸島の自然を生かしたスポーツを通じて糸島の魅力を体感してほしい」とあいさつした。


 ウェットスーツを着たり、水泳パンツ一つだったりとさまざまなスタイルの参加者らは白波立つ海に次々と飛び込み、波にあらがいながら泳ぎ、砂浜を駆け上がり、アップダウンのある海岸沿いを走った。

泳いだ後砂浜を駆け上がる選手ら


 県トライアスロン連合の村山哲也さん(63)=玄海トライアスロンクラブ所属=は、大会前の試泳を担当。「波が高くなかなか前に進まず、うねりで目標のブイが見えない状態だった。日本トライアスロン連合に加入している顔見知りの選手も見かけるが、初めて参加する選手が多いこともあり、安全第一でコースを変更した」と運営側の苦渋の決断を明かした。


 チャレンジコースに挑戦したハンナ・ヤングさん(23)は、米海軍佐世保基地から参加した。「泳ぐ気満々だったから残念ですが、砂浜ランをがんばります」と意気込んだ。


 同会議所のまちづくり委員会委員長の河野伸二さん(35)は「風光明媚(めいび)な糸島には観光で訪れる人は多いが、スポーツをしに来る人は珍しいと思う。これまでと違った層が来訪し、アクアスロンを楽しみ、糸島を知ってもらえた。多くの方々の協力のおかげで無事開催でき、感謝の気持ちでいっぱい。地域に貢献できるイベントになるよう、運営方法などさらに検討を重ねたい」と充実した笑顔をみせた。

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