糸島少年消防クラブ
結成40周年を迎えた糸島少年消防クラブが5日、同市前原の市消防本部で記念式典を行った。
同クラブは、1983年に発足。隊員はキャンプや防災ワークショップなどを通して、防火・防災の知識を身につける。
市内の小学3年生から6年生までの児童で構成され、現在は31人が在籍。これまで研修を受けた隊員は、延べ2100人を超え、うち5人は同本部で働いている。
2011年には、全国少年消防クラブ運営指導協議会から、特に優良な少年消防クラブとして全国団体表彰を受けたり、12人の指導員が「優良な指導員」として消防庁長官から表彰されたり、全国的に高い評価を受けている。
式典で糸島少年消防クラブ運営指導協議会の松浦健太会長は「40周年を迎えたのは、皆さまのご理解、ご協力のたまもの。隊員のみんなは将来も、消防や防災に力を入れ続けてほしい」とあいさつ。
市消防本部の進藤俊典消防長は「子どもの時から防火防災に対する関心を高めるのは、意義深いこと。消防本部はこれからも全面的に支援する」と述べた。
同クラブの瀬戸美弘幹事長は体験発表を行い、40年の歩みを振り返った。
式典後は、防火啓発パレードを実施。「火の用心」の横断幕を広げ、隊員と指導員、消防本部職員らは汗ばむ陽気の中、イリスロード、前原名店街などを歩いた。筑前前原駅前では、「火の用心お願いします」と通行人に声をかけながら、ウェットティッシュを手渡した。
2年生からクラブ活動に参加している、副団長の浦田陸翔(りくと)さん(小6)は「夏のキャンプで、カレーを作ったり川で遊んだりするのが楽しい。消防の知識も身についてきた」と話した。