きららの湯が営業再開

20日に第一期オープン  大浴場やレストランなど

 休業中だった温泉施設「二丈温泉きららの湯」(糸島市二丈深江)がリニューアルし20日、第1期オープンを迎える=写真。市から同施設の再譲渡を受けた食品プラントメーカーのフリーザーシステム(本社・飯塚市)が、7日に発表した。第1期では、大浴場と露天風呂(東側エリアのみ)、レストランの営業を再開させる。

 市の公募により今年8月、同施設の再譲渡先に決まったフリーザーシステムは、2001年創業。高品質型の急速凍結装置や解凍庫などを主力商品に、食品工場建設のための建設・施工も行う建設業や、今年4月には福岡市西区今津にアルバ・ホテル&グランピングをオープン。

 きららの湯の大浴場の利用料金は、糸島市民割で大人(13歳以上)750円、子ども400円で、3歳までは無料(一般は大人90円、子ども420円)。市に住民票がある65歳以上は、平日に限り200円割り引く。営業時間は、午前10時から午後9時(最終受け付けは午後8時まで)。定休日は、月・火曜日。27日から1月8日までは休まず営業する。

 同社は来年4月1日に家族風呂や露天風呂(西側エリア)、プールエリア、別館、休憩エリア(漫画ブース)など第2期、同年6月1日に地下公園エリアや飲料水販売、サウナなど第3期オープンを予定。同社の松下爾仁社長(52)は「地域の人たちに愛される温泉にしたい」と語った。

 きららの湯は、ラドンの含有量が病気治療に利用可能な療養泉の基準を超えた単純放射能冷鉱泉で、2003年に完成。

 市が出資する第三セクター「リフレッシュ二丈」が運営してきたが、市は17年4月、将来的に多額の改修費が見込まれるなどの理由から、給食事業などを展開する市内の民間企業に同施設を無償譲渡。

 しかし、新型コロナの影響などで入湯者が伸び悩み、源泉を加温するための重油の高騰もあって経営を圧迫、22年11月11日から休業していた。

 今年4月、同社から「営業再開は困難と判断した」との通知が届いたため、市は27年までの10年間「健康増進施設として営業すること」などを条件としていた贈与契約の不履行に当たるとし、契約を解除していた。

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