【糸島市】雷山空襲学び 平和を守る決意

蔵持公民館

 太平洋戦争末期の1945年6月19日、福岡空襲と同じ日に米軍の空襲を受け、8人の犠牲者が出た雷山空襲について学ぼうと2日、糸島市の蔵持公民館で学習会があった。

 空襲を受けた香力、蔵持地区などの有志により「雷山空襲遺跡保存委員会」が、今年7月に発足。次世代のために空襲遺跡を守り、平和の大切さを語り継ごうという活動の一環として実施し、蔵持行政区(徳永武春区長)の30人は、講師らの話に真剣に耳を傾けた=写真。

 市社会教育指導員の吉原雅弘さんは、雷山空襲の概略や被害状況、現存する空襲遺跡について説明した。続いて校区指導員の榊勝さんは、同委員会の遺跡保存に向けた活動や、フィールドワークを行うための看板設置、広場づくりに向けた動きを紹介した。

 参加者からは「戦没者の慰霊碑で、雷山空襲の犠牲者を中心に慰霊祭を復活させてほしい」「空襲は、雷山大ため池が月の光を受けて光り、基地や工場がたくさんあると判断した米軍が誤爆したのではないかということを、市民に周知させてほしい」などの意見が出た。

 参加者の中には雷山空襲を詳しく知らなかったという人も多く、「いい学習ができた」と感想を話していた。

 

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