昭和の糸島#441

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糸島郡自治会館完成  昭和27年11月

 糸島郡町村長会と同議長会は、講和条約発効記念事業として「糸島郡自治会館」の建設計画を進めていたところ、昭和27年5月に正式決定した。

 計画では、建設場所は前原町にある糸島郡公会堂前の前原町有地を取得し、総工費300万円、洋式の木造3階建てで、町村長会と議長会の事務局のほか、大小の会議室を設け、郡内各種団体の集会場、会議室にも利用できるようになっていて、6月に着工、秋に完成予定だった。

 当初、国が県の出先機関整理統合を計画していて、近くにあった県土木事務所も自治会館に入る予定だったが、統合計画がなくなったため、建物は2階建てに変更されたが11月上旬に完成、竣工検査を経て15日に引き渡された。開館、業務開始は11月20日からで、落成式は農繁期を過ぎた12月上旬に行うこととなった。

 当時はどこの町村も財政が厳しかったが、アメリカ糸島会や東京糸島会などからの寄付もあって、建設は無事済んだという。自治会館は、現在の糸島警察署前にあった。

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