地球環境考える発信拠点へ

めぐるラボオープン  ー前原名店街ー

 「地球環境に良いことを!」をテーマに活動する一般社団法人「イドベタ」(みついまゆみ代表)が、糸島市の前原名店街に「めぐるラボいとしま」をオープンした。環境に配慮した商品を販売したり、廃材を使ったワークショップを開催したりすることで、環境にやさしい社会をつくる活動拠点を目指す。

「めぐるラボいとしま」をオープンした、イドベタのメンバーや出店者ら

 店は11月17日に開店し、棚貸しやレンタルスペースといったシェアショップに、現在12店舗が出店。使い捨て包装を使わない量り売りの店や、建設現場で使われなかった廃材を格安で販売する店など、環境にやさしい商品を中心に取り扱う。

 また「未来の環境を守る子どもたちが育ってほしい」との思いから、その活動をする“環境ディレクター”の育成にも力を入れる。廃棄された漁網や廃材などを使った創作ワークショップや、廃材工作キットの販売を通して「子どもたちが環境問題を自分ごととして考える、きっかけの場になれば」と期待を込める。

 店舗は、築80年の空きテナントを、イドベタのメンバーや出店者らの手で改装。「元のお店にリスペクトを感じつつ、できるだけ面影を残しました」とみついさん。お店に残っていた棚などの備品を最大限再利用した。

 イドベタはこれまで、日本各地で環境ワークショップを開き、子どもたちとビーチクリーン活動をしたり、プラスチックに関する講座などを開いたりして、環境について考えるきっかけづくりをしてきた。「めぐるラボいとしま」は、みんなが気軽に立ち寄ることができる、身近な活動の場としていく予定だ。

 「現在海には、1億5千万トンもの海洋ゴミがあり、これ以上ゴミは出せない。工夫次第で、ゴミは資源に変わる」とみついさんは強く訴える。「私たち一人一人が環境のための取り組みを増やしていけば、きっと地球の未来は良くなるはず。地球や環境にやさしいエコフレンドリーな社会をつくるための発信拠点となっていけば」。

海洋ゴミである廃棄された漁網を使い、クリスマスツリーづくりワークショップを開催 (11月・神奈川県で撮影)

 今後は、地球環境について学べる子ども向け化学実験教室や、前原まち歩きツアーなど、バラエティー豊かな企画を予定している。

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この記事を書いた人

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