福岡伊都バスが週末無料シャトルバス
来年3月まで試験運行「地元の人も使って」
糸島市志摩の二見ヶ浦から芥屋のシーサイドエリアを観光客に満喫してもらおうと、福岡伊都バス(糸島市篠原東)が「いとしまたたび のってけ!0えんバス」と題して、週末に無料シャトルバスを運行している。
糸島市は、JRの駅から観光スポットまでの二次交通に課題を抱えている。越路健二副社長(40)は「二見ヶ浦に集中する多くの観光客に、もっと糸島の良さを知ってもらいたい」と、現在バス路線がつながっていない、芥屋-二見ヶ浦間のシャトルバス運行を8月から開始。来年3月まで試験運行し、4月以降は状況により継続するか判断する。
シャトルバス名は「またたび号」で、土日のみ運行し、芥屋、野北、伊牟田、二見ヶ浦を1日4往復する。バス停は、筑前前原駅北口(始発のみ)、芥屋・ライズアップ前、芥屋・トトロの森、野北・OHANA、野北・タリアコーヒー、伊牟田・ブルールーフ前、二見ヶ浦(糸島茶房前)の7カ所。定員は12人で、予約は不要。誰でも無料で乗車できる。
またたび号のキャラクター「のってけー」は、本紙で「東京猫又糸島放浪記」を連載する、にしむらるいさんがデザイン。愛嬌(あいきょう)たっぷりの姿が、利用者の心をつかむ。
「誰でも自由に乗れるので、地元の人の足にも使ってほしい」という越路さん。自身が生まれも育ちも糸島ということもあり、無料バスは「糸島で育ててもらった恩返しでもある」とも。「バスがあれば、交通手段を持たない人でも自由に観光できる。観光客が来れば、地元商店の力にもなれる。バス会社だからこそできることを、これからも続けていけたら」と語った。