昭和の糸島#442

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住民待望の小富士診療所  昭和30年5月

 大櫛喜六氏が小富士村長時代に計画立案していた、志摩村直営の小富士診療所が5月に完成、竣工式典と開所式が6月1日に開かれることになった。

 志摩村は昭和30年1月1日、可也村と桜野村、小富士村、芥屋村が対等合併して発足。大櫛氏が住民の保健福祉向上のために進めていた診療所設置計画を引き継ぎ、小富士小学校東側に村営診療所を建てることを決め、3月5日には糸島保健所を通じて県に申請していた。

 申請した計画では、診療所は木造平屋建て延べ床面積50坪、診療科目は内科と小児科、放射線科。建設費約450万円。

 住民が待望していたこともあり、県からの許可が下りると敷地の整理や造成などは地元住民が率先して労力奉仕を行うなど住民の協力もあって、2カ月ほどで完成。玄関前に立派なソテツのほか、いろいろな樹木も植栽された。

竣工式に県や村、地元住民が参加して、盛大に開かれた。なお、診療所の初代所長には久留米医大出身で医学博士の長棹次郎氏が就任した。

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