新たなランドマークに

糸島市役所新庁舎が開庁

 糸島市役所の新庁舎で4日、開庁式が開かれた。糸島市の新たなランドマークとなる新庁舎のコンセプトは、「まちづくりを創造する庁舎」。月形祐二市長ら7人によるテープカットが行われ、月形市長は「交流と情報発信の場として活用していただきたい」とあいさつ。早速新庁舎を利用した同市前原西の会社員、濱中大介さん(50)は「旧庁舎と比べ、とてもきれいになった。手続きがスムーズに進むことと、防災拠点としての機能を果たしてほしい」と期待していた。

開庁式で行われたテープカット

 築53年の旧庁舎の老朽化に伴い、2021年12月から建設工事を進めてきた新庁舎は、鉄筋コンクリート造6階建て、延べ床面積は1万1700平方メートル。

 旧庁舎の本館や新館、第1、2別館、第2庁舎に分散していた38課全てを集約。市民が利用する機会が多い市民課などの窓口を1、2階に集め、分かりやすい案内表示(サイン)や各窓口の連携による待ち時間の短縮など、利便性の向上を図っている。

 災害時の防災拠点として、免震装置を備えるなど災害に強い構造となっているほか、省エネシステムも採用。1階には市民ホールや売店、5階には議場のほか、展望ロビーもある。

 庁舎内のベンチなどには、新庁舎の建設地となった旧丸田公園の広葉樹や糸島産材のスギなどが使われている。また、糸島のローマ字の頭文字「ⅰ」をモチーフにしたロゴデザインが、案内表示や壁材などにちりばめられている。

 新庁舎の建設費は54億2678万円。資材価格の高騰などで、当初の契約金額から3億8878万円増額した。2月から始まる旧庁舎の解体費などを含む総事業費は、64億9千万円の見込み。来年度以降、駐車場など外構工事や防災広場の工事に着工の予定。

 12月23日には落成記念式典が行われ、市吹奏楽団によるオープニングアトラクションの後、月形市長は「新庁舎完成を契機に、市民の皆さまの期待に応えられるよう、市民サービスの向上はもとより、防災拠点として充実した庁舎機能を生かし、市民の皆さまの安全安心な暮らしを守るという使命の達成に向けて職員一同、決意を新たにしている」と式辞を述べた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

目次