昭和の糸島#444

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長糸のキツネ騒動  昭和36年8月

 この年、前原町の長糸校区でキツネに関する出来事が相次いだ。もともと同校区飯原の迫山(さこやま)にはキツネの伝説があり、地元ではキツネが暴れているのではとささやかれたという。

 鶏舎や農作物荒らし

 迫山では親子キツネが鶏舎に入り、ニワトリを襲った。瀬戸や鶴が坂、日明地区ではヒヨコが襲われてあちこちに死骸が捨てられていたほか、畑からはスイカなどが盗まれたり、傷つけられたりした。

 キツネに化かされた?

 農作業に出て行方が分からなくなった男性。長糸のキツネ騒動の取材に訪れた某新聞社の記者が、キツネの巣穴の写真を撮ったが何も写っていなかった。二人とも不思議な光景を見たり、一部の記憶をなくしたりしていて、両人ともキツネに化かされたと話題になった。

 迫山のキツネ伝説

 写真の飯原の迫山には「迫山の長三郎」というオスキツネと「長尾のおとめ」というメスキツネがいて、この二匹が相呼応して鳴くと「今夜は駆け落ちがある」と伝わっているそうだ。

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