商品29kg分を寄付
家庭に眠る食料品の寄付を募り、フードロス解消を目指すフードドライブが開かれ、前原西中の生徒たちが互いに声をかけ合って集めた約29キロ分を寄贈した。
フードドライブは2018年11月、前原西中のPTAバザーの中で初めて開催。主催するボランティア団体・フードバンク糸島Happiness(ハピネス)のまるおようこ代表が同年10月、西中生約300人を前に「フードバンクって何?」のテーマで講演を行ったのがきっかけだった。
まるお代表は「第1回のとき、初めて寄付をしてくれた男子生徒が、照れくさそうに缶詰を差し出してくれたことが今でも忘れられない」と振り返る。昨年8月の活動では、前原西中生徒会を中心に、約20人の生徒がボランティアで手伝った。
17回目となる今回は、昨年12月9日、糸島市潤の市健康福祉センターあごらで実施。西中の生徒会の呼びかけで、同中生徒が持ち寄ったそうめんやお菓子、調味料などの寄贈を受けた=写真。結果、計約125キロの食材が集まり、生活に困っている人たちや食品を必要としている人たちに無償で配られることになった。
まるお代表は「『糸島の人が糸島の人を助けんで、どげんすると』。この言葉が一人でも多くの方に届き、『助けて』と言える場所があることを伝え、広めていきたい」と話し、西中生徒会長の宗正琴音さんは「フードドライブを行っていくうちに、『あ、中学生だってこんなにすごいことできるんだ』と知ることができたし、一人一人が少しずつ周りのことを思い、行動できたらいいなと思った」と語った。