NHKの連続テレビ小説「おむすび」(今秋スタート)で橋本環奈さん演じるヒロインは、自然豊かな“食の宝庫”糸島市で育ち、やがて栄養士の道を歩む。そんなヒロイン同様「食」についての学びを深める糸島農業高校食品科学科の2年生に、学校生活で得たものを尋ねた。
「コメや野菜を育て、農作業の楽しさを知った」「食品や栄養の多面的な知識が身に付いた」「糸島市花の『ハマボウ』や、糸島市生まれのミカン『はるか』などを研究・発信することで、市をPRできる」と、生徒たちは口々に語った。上林山光喜さんは「自分たちで育てた野菜などで加工品を作れるのも魅力。購入したお客さんが笑顔になってくれたり、子どもに『おいしかったよ!』と声を掛けてもらったりすると本当にうれしい」と目を輝かせた。
調理師やパン職人など、食にまつわる職業を目指す生徒も多い。「おむすび」のヒロインと共に成長していく姿が楽しみだ。 (地域特派員・廣瀬恵子)
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「おむすび」の舞台の一つとなる糸島。全国に元気と笑顔を届けるドラマを、地域を挙げて応援するとともに、地域の人たちが糸島の豊かな自然や農林水産物、歴史・文化といった魅力をアピールする。