二丈浜窪の高嶽神社
深い森の長い石段の果てに、わが神社がたたずんでいます。無数の大木の葉のすきまから、澄んだ神々しい光が降りそそぎます。自然に息はととのい、背筋がすっと伸びます。
糸島はその土地の氏神様を大切に守りつぎ、そして守られてきました。人々の暮らしは神社の行事とともにあり、その的確で正確なサイクルの中に人々の一年間があります。
さて、そこここの氏神様たちは、人々や時代の変化をどのように感じていらっしゃるのでしょう。今日も深い森の神社は、樹間から広く大きく土地を見渡しています。(画家・松本弘紀)
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18年前糸島に移住し、自転車に乗って出会った風景を透明水彩で描いている。毎年11月に「光る糸島」展を開く。松本水彩画教室主宰。