「食で未来を変えていく」という思いが込められた今秋スタートのNHK連続テレビ小説「おむすび」。糸島にも、このドラマのように心と体を元気にするこだわりのおむすびがある。
「食は大切」と話す大原祐子さんは、前原商店街にある「めぐるラボいとしま」内で月に2度酵素玄米おむすびを販売している。酵素玄米とは、玄米と小豆、塩、水を混ぜて炊いた後、3日間保温し熟成させたもので、栄養価が高いと言われ、もちもちとした食感が特徴。大原さんのこだわりは、糸島産の無農薬の玄米を使い、赤米を入れることと、心を込めて優しく包むように握ること。具は旬の糸島産野菜を使うことが多く、取材した日はプレーン(天日塩)や梅干し、高菜、糸島揚げを使ったおむすびが並んだ。
口に入れると、ほろほろとほどける優しいおむすびには「食べてくれた人を笑顔にしたい」と話す大原さんの思いがたくさん詰まっている。
(地域特派員・柳詰紘子)
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食と人情の街として橋本環奈さん主演の「おむすび」の舞台の一つとなる糸島。全国に元気と笑顔を届けるドラマを、地域を挙げて応援するとともに、地域の人たちが糸島の豊かな自然や農林水産物、歴史・文化といった魅力をアピールする。