長糸マンドリンクラブが演奏
糸島市の長糸コミュニティセンターで毎月行われている「地域カフェみらい」の一環として3月29日、長糸マンドリンクラブが哀愁漂う美しい音色を響かせた。
市内外から集まったメンバー13人は、膝に収まる丸みを帯びたマンドリンやギターなどを抱え、「荒城の月」や「浜千鳥」などの懐かしい曲を演奏し、来場者は体を揺らして楽しんだ。再三のアンコールに「ピックをかきならす手がつりそう」とメンバーはうれしい悲鳴。最後は「瀬戸の花嫁」の演奏に、来場者も歌声を合わせた。
演奏会を楽しみに訪れた井上泰敏さん(86)は「ギターやハーモニカをやっていた若い頃を思い出した。ドラムが、マンドリンやギターの音色を引き立てており、重厚感もあってとてもよかった」と笑顔をこぼした。
同クラブは、音楽と体育の教師だった横田潜さん(88)が立ち上げ、33年目となる。老人ホームや介護施設など各地を慰労訪問し、さまざまな音楽を届け続けてきた。
「マンドリンは弦を押さえる場所が決まっており、押さえさえすればきれいな音が出る。弦楽器に親しむ機会になれば」と横田さん。