南風コミセンで教室
糸島市の南風コミュニティセンターでは、学校外活動促進事業の一環として月1回ほど「南風小・中学生将棋教室」を開いている。講師は2003年から担当している田中正敏さん(76)。
6月の将棋教室には14人の小中学生が参加。「お願いします!」とあいさつから始め、将棋盤に向かう子どもたち。「うーん」と真剣な表情で手を止めて考え込む姿や、「ここはこうしたらいいよ」と子どもたち同士で将棋を教え合う姿も。対局が終わった時は「負けました」「ありがとうございました」とあいさつもしっかり。対局で田中さんを追い込んだ中学生は小1から通っているという。「もう私と同じくらい強いですよ」と田中さんはうれしそうに笑った。
初めて教室に参加した関蓮翔くん(11)は「将棋は難しいけど、頭を使うところが好き。今日は楽しかった!」と笑顔。20年以上子どもたちに将棋を教えている田中さんは「子どもたちが一生懸命考えている姿って純粋ですよね。子どもたちには将棋を楽しんでほしいし、柔軟な発想で新しい手を見つけてくれたらうれしいですね」と話した。