弦楽器の音色に酔いしれる
日本フィルハーモニー交響楽団による弦楽四重奏コンサートが11月11日、糸島市の障がい者しごと支援センター「木の実」で開催された。目の前で奏でられる弦楽器の伸びやかな音色に、施設利用者や近隣住民などの来場者は身を委ね、うっとりと聴き入った。今回のコンサートは、来年2月に行われる日本フィル福岡公演のプレコンサートとして、地域の公民館や病院、介護施設、小学校などを巡る企画の一環。ホールに足を運べない事情がある人々にも、生演奏の楽しさを届け、オーケストラへの興味を深めてもらうことを目指す。
「電子音に囲まれた現代で、まぁるくやさしい本物の音を皆で楽しめたら」と同センターの神田正信さん。しっとりとしたクラッシックから耳なじみのあるアニメソング、思わず踊りたくなるタンゴまで、約10曲が披露され、観客は温かい拍手を送った。なお、日本フィルの本公演は来年2月16日に福岡市のアクロス福岡シンフォニーホールで開催される。スポンサーを持たず、「市民と共に歩む」をモットーに活動する同楽団を支えるボランティア団体「日本フィル福岡公演実行委員会」のメンバーは「年に一度、大切な人と一緒にオーケストラを楽しんでみませんか」と来場を呼び掛ける。
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