深江神社
白い木肌に、赤い絵の具が丁寧に塗られていく。糸島市二丈の深江神社(空閑隆和宮司)では来年1月19日の追儺(ついな)祭で授与する「木うそ」の絵付けが行われている。
木うそは、野鳥のウソをかたどったものとされ、天神様を祭る神社の縁起物として作られている。1年間の厄災を噓(うそ)として、幸運を招くとされる。深江神社では、氏子たちが10月下旬から、山から切り出した木の皮をはぎ、形を整える作業を実施。絵付けは、空閑宮司や協力者が行い、愛らしい目とくちばしを黒色で描き、頭には金色を施して仕上げている。
巻羽のある大と、かわいらし気な小の計850体を準備。追儺祭当日は、神主と共に、厄年の人や氏子、子どもたちが地元の家々を巡り、玄関先で「福は内、鬼は外」と唱え、木うそを配って回るという。
(写真愛好家・大久保義昭)
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)