【糸島市】前原小 思いつなぎ150周年

「伝統受け継ぎたい」生徒が決意

記念式典で歌声響かせ

 糸島市の前原小学校(石硯昭雄校長、798人)で14日、創立150周年を祝う記念式典が行われた。多数の来賓や学校関係者に見守られる中、5、6年生は体育館に集まって直接参加、1~4年生は教室からリモートで見守る形で大きな節目を祝い、未来に向けて気持ちを新たにした。

 同校は、1874(明治7)年に開設。移転や分離を重ねて今日に至り、糸島市で最も古い歴史を持つ小学校の一つになっている。

 式典で石硯校長は「本校に関わる人が、これからも歴史や街の素晴らしさに誇りと愛着を持ち、希望を胸に力強く歩んでいってほしい」とあいさつした。

 児童発表で5年生は、同校の150年の歴史について調べた成果を発表。一人一人が堂々と声を出し「前原小を支え、大事にしてくれている人の思いを背負い、伝統を受け継ぎます」と決意を示した。

 6年生は、旧前原市のイメージソングだった「夢をだきしめて」を合唱。この曲は、同校を1977年に卒業した田中ひとみさんが作詞、岡本恵子さんが作曲を手がけたもの。田中さん、岡本さんもステージに登場して演奏し、さらに当時2人のクラスメイトだった石硯校長もギターで飛び入り参加。これからは前原校区のイメージソングとして歌い継ごうと、児童たちは元気いっぱい歌声を響かせて、会場を盛り上げた。

 式典後に3年生は、ヒマワリの種を付けた風船を空に飛ばした。色とりどりの風船が空に舞い上がり、前原小の新たな輝かしい未来を象徴するかのような光景が広がった。

 同校は記念事業の一環として、創立150周年記念誌・郷土学習誌『まえばる』の発刊を2月に予定している。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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