朝ドラ「おむすび」の劇中には、実際に糸島で育ったさまざまな農作物が登場し、広く注目を集めている。
豊かな田園風景が広がる糸島市志摩松隈で、家族と共に野菜や果物を生産している小川喜代子さん。小川さんはピーマンのハウス栽培などを主に担っている。小まめな温度管理が必要だったり、夏場は室温が非常に高くなったりと、ハウス栽培ならではの苦労もあるが「日々勉強しながら自分の責任でつくり上げていけるのも農業の楽しさ」と笑顔を見せる。
産直販売を通じた消費者との交流もやりがいの一つ。より正確に情報を伝えたいと、17年前、野菜や果物の選び方や調理方法などを消費者に伝える「食育ソムリエ」の資格を取った。「特に若い世代に、さまざまな食品を自分で作れることを知ってほしいんです。例えばジャムや漬物なども、案外気軽に作ることができます。体に優しいし、自分で考えながら作るのは楽しいですよ」。
試行錯誤を重ね、労を惜しまず働く小川さん。体と心が喜ぶ食を消費者に届けたいと願っている。
(地域特派員・廣瀬恵子)
(糸島新聞社ホームページに地域密着情報満載)