佐藤彰子さん 旬の食材で食育
糸島市の南風、可也、東風、前原南コミュニティセンターで、料理研究家の佐藤彰子さんが毎週開催する「子ども料理教室」が人気を集めている。対象は4歳から小学6年生までで、好きなメニューの日に参加可能。多い時は週に80名以上が参加するほどの盛況ぶりだ。
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佐藤さんが大切にしているのは「旬の食材を使うこと」。糸島の新鮮な食材を生かし、毎年3月にはイカさばき体験も実施する。子どもたちは墨だらけになりながら挑戦し、刺身が苦手だった子が食べられるようになることも。食材に触れ、調理を体験することで食への関心が高まるそうだ。
また、1カ月を通して主食・おかず・副菜・デザートがそろうよう献立を工夫し、季節の行事食も取り入れている。子どもたちが作った料理は味見をした後、持ち帰ることができ、家族の「おいしい」と喜ぶ声が自信につながるという。
料理の経験は、すぐに役立つ子もいれば、家族が病気の時や一人暮らしを始めた時に思い出すこともある。「学んだことがそれぞれのタイミングで役に立てばうれしいですね」と佐藤さんは笑顔を見せた。
ママトコラボ取材班 柳詰紘子
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