NHKの朝ドラ「おむすび」のヒロインと同様、栄養士を目指す糸島市の高校1年生、田中優愛さん。幼い頃から調理の仕事に憧れていた優愛さんが栄養士の道を意識するようになったのは、中学校での起業家教育の授業がきっかけだった。

サツマイモを使った商品のメニュー開発に携わり、味や食べやすさについて学校の栄養教諭に何度も相談。どんな質問にも的確に答える幅広い知識に「栄養士ってすごいな」と心をひかれた。母が作るバランスの良い食事が自身の体調に直結していると感じた経験も、栄養管理への興味につながったという。
現在は、精華女子高校の食物調理コースに通い、毎朝の弁当作りや家族の夕飯作りでも料理の腕を磨く。「弟たちに苦手な食材を克服してもらいたいと、周囲にアドバイスをもらいながらオリジナルメニューを考え、食べてくれた時は本当にうれしかった。『おいしい』と言ってもらえることが何よりのやりがいなんです」。笑顔で語る優愛さんは、夢に向かって歩みを進めている。
(地域特派員・廣瀬恵子)
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