ドライフラワーショップ「トコハナ」
銀色がかかった緑の葉に房状に黄色の花を咲かせるミモザ。春の庭先を彩り、甘い香りをもたらす人気の庭木だ。今年は寒さが和らがず、市場への出回りも例年より遅れる。

ミモザはドライフラワーとしても人気の花。花や茎、果実などを乾燥させて装飾に使うドライフラワーは、リースやスワッグ(壁飾り)に加工され、ミモザの鮮やかな黄色は、室内に春の装いをもたらしてくれる。
糸島市志摩御床のドライフラワーショップ「tokohana(トコハナ)」で2月19日、春の喜びを先取りするミモザを使ったリース作りのワークショップが行われた。市内外から訪れた6人の参加者が、ツルを巻いた直径25センチのリースにミモザやユーカリなどを思い思いに差し込み、それぞれのオリジナルリース作りを楽しんだ。

元は建設会社の倉庫だった建物をリノベーションした店舗には、壁いっぱいにドライフラワーやスワッグが並び、甘い香りが漂うアンティークでシックな空間が広がる。オーダーや既製品の販売に加え、窓の外に麦畑が広がるロフト部分では、季節のドライフラワーを使ったリースやブーケ作りなどのワークショップが不定期で開催される。
「この時期は、卒業式や送別会、入学式のお祝いとして利用されることが多いです」と店長の井福佳与さん。ドライフラワーの花束は、徐々に色合いが変化していくが、「半年ほどは美しく楽しめます。生花ではないので、贈るタイミングに合わせやすいのも人気の理由です」と笑顔で話す。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)