小学生と地域住民が協力
「あじさいは 七色に未来を包む 長糸の花」「子どもたち 明るく素直な 長糸小」-。長糸校区の地域の名所や文化、歴史などを詠んだ「ながいと郷土かるた」を長糸小学校6年児童と地域住民が協力してつくりあげ、完成したかるたが同小で5日、全校児童に贈られた。贈呈式の後、中心となってかるた作りを進めた同校区区長会の加茂周二会長、原田志津子さん、久保敬さん、吉丸直子さんの4人と6年生児童による「第1回ながいとかるた大会」が開催された。

児童たちは4、5人ずつのグループに分かれ、加茂さんたちが読み札を読み上げると、腕まくりをして札を取り合った。松永清隆校長も参加する場面もあり、教室内は歓声やため息でにぎわった。大会後には、児童たちが「ふるさと」の合唱を披露し、地域の人々への感謝の気持ちを伝えた。
約1年半前、「ふるさとかるたをつくろう」とプロジェクトが発足。4人が手分けしながら、同校区内の6行政区からその地域に伝わる風習や伝統行事などを集め、その情報をもとに、当時5年生だった児童たちと読み札の内容を考えた。原田さんは「長く住んでいても知らないことばかりで、再発見の連続でした」と制作の過程を笑顔で振り返った。

児童代表の鍜治竜之進さんと中島阿南さんは「五七五のリズムに合わせて内容を表現するのが難しかった。ほとんど知らなかったことばかりだったので、長糸の魅力を楽しみながら下級生にも受け継いでいきたい」と意欲を見せた。松永校長は「遊びを通して故郷を知ることができるよう、地域の人と児童の思いが一つになって完成したかるた。大切に使っていきたい」と感謝の意を述べた。今後は、かるたに詠まれた場所などを巡る体験学習もと思いは膨らむ。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)