「食を通じ周囲の人を支えられる栄養士になりたい」。そんな夢を胸に日々奮闘する糸島市の高校1年生、田中優愛さん。

当初は漠然と「調理に関わる仕事」というイメージを抱いていたが、精華女子高校の食物調理コースで学び、栄養士には幅広い知識が求められることを知った。毎週の調理実習では、食材ごとの栄養価を細かく計算し、栄養の働きや体への影響について理解を深める。加えて、衛生管理や盛り付けの美しさも、安心して食事を楽しむために欠かせない要素だと学んだ。こうした経験から改めて食生活の大切さを感じた優愛さんは、縁の下の力持ちとして一人一人の健康を支えたいと考えるようになった。
高校進学後の成長ぶりは、家族も目を見張るほど。主体的に行動するようになり、責任感も一層増したという。「好きなことに打ち込める毎日がとても楽しくて、前向きに過ごせています」と、和やかな笑顔で語る優愛さん。人々に寄り添う栄養士を目指し、成長を続ける姿が楽しみだ。
(地域特派員・廣瀬恵子)
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