過酷で危険な災害現場で活動
火災や交通事故から震災などの大規模災害まで、あらゆる災害に対応する「人命救助のスペシャリスト」である糸島市消防本部の特別救助隊発足式が2月26日、同本部で開かれた。吉安孝明特別救助隊統括者は「尊い命の救出のため、仲間を信じ、手を取り合い、不屈の精神で任務を遂行し、愛する糸島市を安全安心のまちにします」と決意表明した。

特別救助隊は、県消防学校(嘉麻市)や消防大学校(東京都)の専科教育救助科の課程を修了した13人で編成され、同本部に常駐。複雑多様化する各種災害や事故に対応するため、3班に分かれ24時間体制で勤務に当たる。来年度からは2人増員し、15人体制で活動する予定。
火災現場での人命救助活動に加え、交通事故や山岳事故、水難事故、地震などでの倒壊事故、大雨による土砂災害のほか、化学物質などが漏れ出した特殊災害で人命救助が必要な場合など、特に過酷で危険な災害現場でも状況に応じて資機材を使い分けながら安全で確実、迅速に活動できるよう、日々訓練を重ねている。
隊員一人一人にエンブレムを授与した月形祐二市長は「救助隊の発足は、防災力の強化につながると確信している」と隊員を激励。

吉安統括者は「我々特別救助隊員は、市民の生命、身体を守るため、日々訓練に精励し、特別救助隊としての誇りと覚悟を胸に、あらゆる災害に勇猛果敢に立ち向かいます」と誓い、進藤俊典消防長は「発足式を機に、あらゆる災害から市民を守るという消防の任務と市民や同僚職員に支えられていることを再認識し、さらに若手職員の目標となる職員となり、より一層市民の安全安心の向上に寄与していただきたい」と期待を込めた。
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