トンカチ館

細い竹ひごを使い、菊や牡丹(ぼたん)、つぼみの柄が編み込まれた丸いざるに、竹ひごを四つ目編みにして作る野菜の天日干しに使う「えびら」、緻密に編まれた持ち手付きの籠も。
糸島市高祖のファームパーク伊都国内にある市木工体験実習館「トンカチ館」で、竹細工づくりに魅せられた市民が集う「久竹会(きゅうちくかい)」(河原久会長)のメンバーが黙々と竹編みに打ち込んでいる。4月19、20日に同パークで開かれる農林祭で販売する竹細工づくりが着々と進む。
久竹会は、河原会長から、その熟練した技を学んできた50~90代の9人が昨年7月に立ち上げた。材料となる真竹を育てるため、同市志摩で竹林の整備活動も行う。
河原会長は「ひたすら心を集中させて作っている時が楽しいし、満足できる形に仕上がった時は何よりもうれしい」と話していた。
(写真愛好家・大久保義昭)
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)