糸島署
高額な電子マネーカードを購入しようとした高齢者に声かけし、詐欺被害を未然に防いだとして、糸島署は21日、セブンイレブン糸島神在店(糸島市神在西)のパート、植木尚美さん(44)と馬原陽子さん(55)に感謝状を贈呈した=写真。

80代の男性が5日昼ごろに同店を訪れ、カウンターにいた植木さんに「電子マネーカードはどこにありますか。3万円分ほしいんだけど」と尋ねた。
男性が「ウイルスに感染したとパソコンに警告が出て、画面の番号に電話をかけたら3万円分買ってきてといわれた」と説明したことから、植木さんは詐欺を疑い、馬原さんと2人で「消費生活センターか警察署に連絡された方がいいですよ」と説得したという。
男性は家族とともに糸島署に相談し、その後、同店を訪れ、「先ほどはありがとうございました」とお礼を述べたという。
2人は「詐欺被害に遭われなくて本当によかった。これからも声かけを心がけたい」とほっとした表情を浮かべ、同署の梶原浩幸署長は「お客さんに声をかけるのは非常に勇気がいる行為だと思うが、それでも声かけをしていただいて、最後のとりでとして被害を水際で防いでもらった。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べていた。
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