【糸島市】豪剣士と子どもら交流

一貴山剣道

 糸島市二丈のスポーツ少年団「一貴山剣道」の子どもたちオーストラリア人の剣士が3月26日、一貴山小学校体育館で交流稽古を行った。オーストラリアで剣道の指導にあたる同国剣道連盟副会長の坂本淳二さん(53)が、現地で指導するオーストラリア人の剣士2人を連れて訪れた。

珍しいお土産に笑顔の子どもたち

 坂本さんは現在、メルボルンのクラブチーム「無名士剣道会」で指導しており、両親が同市二丈に住んでいる縁から、帰国のたびに地元の子どもたちと剣道を通じた交流を続け、今年で3年目となる。

 今回訪れたのは、2022年の世界剣道選手権大会にオーストラリア代表として出場したトレント・リーブさん(36)ゴ・ホイインさん(36)。1人ずつ対戦形式で子どもたちに向かい、熱のこもった稽古を繰り広げた。

 稽古の後は緊張した空気も和らぎ、オーストラリアから持参されたお菓子のお土産に子どもたちから歓声があがった。トレントさんは「みんなは十分に強い。でも、もっと勇気を出して相手に立ち向かえば、さらに良くなるよ」と日本語でエールを送った。

 坂本さんは大学時代、英語を学ぶために訪れたオーストラリアで、日本に関する多くの質問を受け「外国にはこんなに日本に興味を持っている人がいるのか」と驚いたという。「外から見た日本の魅力に気づかされた」と当時を振り返る。その後、日本語教師の資格を取得し、卒業後に再びオーストラリアに渡った。

OB含む一貴山剣道のメンバーとゲスト

 「剣道に限らず、自分の興味がある分野を通じて世界とつながることで、新たな視野が開ける。今取り組んでいることに自信と誇りを持ち、ぜひ世界へ羽ばたいてほしい」と力を込めた。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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