井原の光円寺、円覚寺、正善治
糸島市井原の光円寺、円覚寺、正善寺で12日、合同でお釈迦様の誕生日を祝う「花まつり」が開かれた。会場となった光円寺には、三つのお寺の門徒や、地域の子どもたち約50人とその保護者が集まり、にぎやかな一日を過ごした。

お堂では、子どもたちが白い被り物や花の冠を付け、肩から布をかけ、額にはお気に入りのシールを貼って、経本を目で追いながら読経。光円寺の中村憲悟住職(45)が、お釈迦様の生誕時の様子や教えについて話し「皆さん一人ひとりがとても大切で、かけがえのない命です」と語りかけた。
本堂には、色とりどりの花で飾られた「花御堂」が設けられ、子どもたちはひしゃくで甘茶をすくい、お釈迦様の像にそっと注いだ。その後、花御堂を乗せた白象の山車(だし)を引いて、三つのお寺を巡った。市のイメージキャラクター「いとゴン」も応援に駆けつけ、巡行に花を添えた。沿道には地域の人々が顔を出し、通り過ぎる子どもたちを温かく見守った。
参拝後は、境内に並んだキッチンカーでお腹を満たしたり、琴の演奏に耳を傾けたりと、穏やかな春の日差しの中、参加者たちはゆったりとお寺での時間を楽しんだ。
山車の最後尾で巡行を支えた門徒の男性は、子どもたちの様子を見守りながら「みんなでわいわい過ごすこんな時間が、ふるさとでの思い出になる。絶やさず続けていきたいですね」と笑顔で話した。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)