二見ヶ浦でしめ縄架け替え
糸島市志摩の二見ケ浦で4月27日、夫婦岩の間に掛かるしめ縄を架け替える櫻井神社(外山穰也宮司)の神事「大注連掛(じめかけ)祭」が行われた。

この日の午前中、同神社の境内で東・大町・川上の3区に分かれた氏子たちが、家内安全や商売繁盛、縁結び、健康などの祈願書がない込まれた綱を3本用意し、1本の大綱により合わせた。
新調されたしめ縄は、全長約30メートル、重さ1トンほど。二見ケ浦の海岸まで運ばれ、外山宮司による神事の後、潮が引ききるのを見計らい、法被姿の氏子ら約80人が綱を担いで約150メートル沖の夫婦岩へ。
しめ縄はまず高さ11.2メートルの女岩に引き上げられると、「せーのっ」と掛け声を掛けながら、岩の間に張ったワイヤに沿って、慎重に高さ11.8メートルの男岩に渡した。海岸ではたくさんの見物客が、スマートフォンなどで動画や写真を撮りながら、壮観な神事を見守った。福岡市から子どもを連れて訪れたという女性は「福岡に引っ越してきたばかりで、初めて観光に来ました。特別な日に居合わすことができて、うれしい」と声を弾ませていた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)